「完璧な理解」よりも「問題が解けるようになること」を優先する

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じっくり読むだけでは理解できない

新しい分野を学習するとき、まず公式や用語を確認することになる。ここで注意することは、完璧に理解しようとしないことだ。

はじめて学習する公式や用語の意味を理解するために、1時間近く時間をかけるのは無駄である。たぶん理解できないし、理解できたとしてもすぐに問題が解けるわけではない。

自転車に乗ることを考えてほしい。一見するとペダルをこぐだけの単純な動作だ。しかし、「バランスをを取る」という口では簡単に説明できない動作が隠れている。バランスが取れるようになるには、実際に自転車に乗って練習するしかない。

勉強も同じだ。理解はほどほどにして、「問題文の形式はどのようになっているのか」、「問題文のどこに着目するのか」などを意識しながら、問題文を読んだら解法が思いつけるようになるまで何度も復習する。

理解できなくても問題は解ける

「理解してからでないと問題を解く気になれない」という人もいるだろう。その気持ちはよく分かるが、受験勉強で結果を出したいのなら、そうした考えは改めたほうがいい。

いつまでも問題が解けないままだし、時間をかけた割には理解もできない。「乗れるようになってから自転車に乗る」、「泳げるようになってから水に入る」と言っているようなものだ。

あまり理解していなくても、「問題文を読み、この場合はこうする」という具合で一連の流れを復習することで、問題が解けるようになる。また、学習を進めていくうちに新しい知識が増えることで理解できるようになる。

「絶対に点を取る」という意識が大事

高1のころから受験本番までに模試を何回も受けるだろう。ここで点数をがっつりもぎ取る気持ちで日ごろから勉強してほしい。

「理解してから問題を解く」なんてしていると模試に間に合わない。毎回点数が取れないままで、あっという間に入試本番を迎えてしまう。

「理解しないまま点を取っても意味がない」、「理解しないで点を取るくらいなら点数なんかとれなくていい」などと思う人はいないだろう。「点が取れなくて不合格になる」よりは、「理解できていなくても点を取りたい」と思うはずだ。

何のために高校内容の勉強をするのか?

一番の理由は「大学で学ぶための基礎を築くため」だと思う。だから、その場限りの一夜漬けのような知識は役に立たないだろう。しかし、志望大学に合格するためには点数を取らないといけない。理解することも大切だが、そこに縛られて「知識を引き出す訓練」をおろそかにしてはいけない。

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