まずは教科書レベルの問題集を終わらせる
志望校合格のためには勉強しないといけない。ではどれくらい勉強すればいいのか?ここをはっきりさせないまま勉強しても長続きしない。途中で嫌になってやめてしまう。
だから過去問を見て、現在の自分が志望校のレベルからどれだけ離れているかを確認する。勉強をやり始めのころは過去問を見てもレベルの違いがどれほどのものなのか見当がつかない。過去問を見る前に、教科書レベルの問題集を終わらせて志望校とのレベルの違いを分かるようにする。
難易度のバランスが大切
やさしめの問題集は早く卒業しろ
教科書レベルの問題集をダラダラと続けてはいけない。2カ月~6カ月で終わらせるようにする。そして徹底的に復習する。5回以上復習してもわからないところは印をつけてしばらく置いておく。1カ月後、3か月後、あるいは6か月後に見直したときに理解できるようになっていたりする。
だから、まずは全範囲を早めに終わらせることを優先する。教科書レベルの問題集は、次に使う「よりレベルの高い問題集、過去問」の解説を理解できるようにするために使う。さきほど徹底的やり込めと述べたが、それでも全問完璧にできるようになるわけではない。
理解はできるけれど自力で解けなかったり、理解さえできないものがあるだろう。多少穴があるのは仕方がない。完璧に仕上げようとするのではなく、過去問を解いてみて自分の実力を確認する。すると「過去問のこの問題は、問題集のあの解法と似ている」などと気づける。
そして問題集を復習することでその内容をよりいっそう習得できるようになる。そうやって知識が定着してくると過去問レベルの問題も自力で解けるようになる。
見栄を張って難しめの問題集を使うな
教科書レベルは早めに終わらせるように述べたが、全く定着していないのに「むずかしめの問題集」を使ってはいけない。解説を読んでもなかなか理解できないし、仮にできたとしても時間がかかる。また負荷が強すぎるので復習しなくなってしまう。
これは勉強する上で一番まずい。知識を定着させるには復習が欠かせないからだ。苦労して理解しても復習しなかったら意味がない。志望校のレベルが高い場合、むずかしめの問題集を使いたいという気持ちはわかる。勉強に取り組んだ時期がおそければなおさらだろう。
しかし、基礎がしっかりできていないとこれらの問題集は使いこなせない。そうした問題集を志望校と自分のレベルにかなりのギャップがあるのに無理して使っても学力はさほど向上しない。本来なら高校入学のころからコツコツ積み上げていかないといけない。
自分のレベルに適切な問題集を使っていれば合格できたであろう大学にも落ちてしまうかもしれない。まずはやさしめの問題集で基礎固めをする。結局はそうしたほうが時間がかからない。