受験勉強は脳トレではない!効率的な数学学習法で差をつけよう

受験勉強を進める中で、特に数学の問題に直面したとき、「自力で解くこと」に強いこだわりを持っている人は少なくありません。自分の力で考え、問題を解決することは一見すると非常に有意義に感じられ、達成感も得られるでしょう。

しかし、受験勉強という限られた時間で成果を出さなければならない場面では、その方法は時に大きな時間の浪費になってしまうことがあります。

この記事では、なぜ数学の問題を「自力で解く」ことにこだわりすぎるのは非効率であり、効率的に学習を進めることが受験成功の鍵となるのかについて、解説していきます。

目次

自力で解くことにこだわると、学習が停滞する

受験生が数学の問題に取り組む際、「自分の力で解く」という目標を掲げるのは自然なことです。しかし、全ての問題を自力で解決することにこだわると、学習が思うように進まず、最終的に他のライバルたちに大きく差をつけられてしまう可能性があります。

なぜなら、数学の問題は特定の解法パターンを知っていれば簡単に解けることが多く、解法のパターンを覚えることが、最も効率的に問題を解くための近道だからです。

たとえば、1つの問題に10分以上取り組んでも解法が思い浮かばない場合、それは解法パターンを知らないということです。自力で解こうと粘り続けても、その間に他のライバルたちは5〜10個の解法パターンを習得し、次の問題へどんどん進んでいきます。この時点で、すでに大きな差が生まれてしまっているのです。

解法パターンを覚え、次の問題へ進むべき

もしある問題に長時間取り組んでも解法が分からない場合、その事実を素直に受け入れて、解答を確認し、その解法パターンを覚えることが重要です。

そして、すぐに次の問題へ進むようにしましょう。時間を無駄にせずに学習範囲をどんどん広げることが、最終的には大きな成果に繋がります。

重要なのは、学習のサイクルを素早く進め、範囲を一度終わらせることです。一通りの学習が終わったら、次は復習に入ります。最初の復習は少し手間に感じるかもしれませんが、繰り返すうちに知識が定着し、復習の時間もどんどん短縮されます。

ここで、効率よく学習を進めた受験生と、自力にこだわりすぎた受験生の間に、学力の差がますます広がっていきます。

自力で考えるのは基礎を終えてから

もちろん、数学の問題を自力で考える力も大切です。しかし、それは基礎的な問題集を一通り終えてからの話です。まずは、基本的な解法パターンをしっかりと学び、どんな問題にも対応できるようにすることが先決です。

基礎が不十分な状態で、難しい問題に自力で取り組んでしまうと、余計に時間がかかり、学習全体が停滞してしまう危険性があります。

まずは基礎的な問題集を完璧にこなすこと。そこから少しずつ応用問題に挑戦することで、自力で考える力が磨かれていくのです。この順序を守らないと、ただの「自己満足」に終わってしまい、受験勉強としての成果は得られにくくなります。

応用力は復習で培う

「自力で考えなければ応用力がつかない」という考え方は、ある意味では正しいですが、必ずしも自力にこだわる必要はありません。むしろ、100個の問題を完璧に覚えている人と、20個しか覚えていない人では、どちらが多くの問題を解けるかは明らかです。

多くの問題を解法パターンごとに覚え、何度も復習することで、その解法が自然に頭に入り、どのような応用問題にも対応できる基礎ができあがります。これが応用力を培う本当の方法です。20個の問題を自力で解ける力を持っていても、その力で残りの80個の問題を解けるかと言うと、ほとんどの場合、そうはなりません。

「1を知って10を知る」天才的な人も存在するかもしれませんが、ほとんどの受験生にとっては、解法パターンを覚え、繰り返し復習するという地道な作業が、結果的に大きな力となります。

「楽しみとしての数学」と「受験勉強」の違い

数学を自力で考えるのが楽しい、という意見もあるかもしれません。それは、大人が数独やクロスワードパズルなどを楽しむ感覚と似ています。脳トレの一環として、ゆっくりと問題を解く楽しみを味わうこと自体は、非常に素晴らしいものです。

しかし、受験勉強の場ではそれは贅沢な楽しみです。受験生は、限られた時間でできる限り多くの範囲を効率的に学習し、試験本番に備えなければなりません。自力で問題を解く楽しさに時間を費やしている余裕はありません。むしろ、時間を節約し、必要な知識を最短で身につけることが、合格への最も確実な道なのです。

効率的な学習こそが合格への鍵

効率的な学習とは、いかに短時間で多くの解法パターンを覚え、学習範囲を広げられるかにかかっています。自力で1問に何十分もかけるのではなく、問題に詰まったら解法を確認し、そのパターンをしっかりと覚える。そして次に進む。この繰り返しが、最終的には学力を飛躍的に向上させ、ライバルたちと大きな差をつけることができるのです。

また、学習範囲を終えたら、次は復習に力を入れましょう。最初は面倒に感じるかもしれませんが、何度も繰り返すうちに記憶が定着し、より少ない時間で効率的に復習を進められるようになります。この復習サイクルを確立することで、より深い理解と応用力が養われるのです。

まとめ

受験勉強は脳トレではありません。限られた時間の中で、いかに効率よく学習を進めるかが合格の鍵を握っています。自力で解くことにこだわらず、まずは解法パターンを覚え、効率的に問題を解決することを目指しましょう。

そして、復習を繰り返すことで知識を確実に定着させます。すると、応用力もしだいについてきて、初見の問題でも即座に解法が浮かびます。自力にこだわりすぎず、効率的な学習法を取り入れることで、合格への道をしっかりと歩んでいきましょう。

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