甲南高校の基本情報と特徴
鹿児島県立甲南高校は、鹿児島市にある県内有数の進学校の一つです。普通科のみを設置し、難関大学への進学を目指す生徒が多く在籍しています。校風は自由で自主性が重んじられ、生徒の主体的な学びを促す環境が整っています。
甲南高校の歴史は古く、1906年に設立された伝統ある学校です。また、部活動も盛んで、運動部・文化部ともに多くの実績を残しています。
進学実績においては、九州大学をはじめとする国公立大学や、早稲田・慶應などの難関私立大学への合格者を多数輩出しています。しかし、同じく鹿児島市にある鶴丸高校と比較すると、東大・京大・医学部などの難関大学の合格者数では差が見られます。この点については、後の章で詳しく解説します。
甲南高校は、自由な校風の中で自主的に学ぶ力を育むことができる学校です。大学進学を見据えた勉強環境を求める中学生にとって、有力な選択肢の一つと言えるでしょう。
甲南高校の進学実績(東大・京大・医学部)
( )は現役生。
| 大学 | 令和４年度 | 令和５年度 | 令和6年度 |
|---|---|---|---|
| 北海道大学 | 1(1) | ||
| 東北大学 | |||
| 筑波大学 | 4 | 1 | 3(1) |
| 東京大学 | 1 | ||
| 東京工業大学 | 1 | 1 | |
| 東京医科歯科大学 | |||
| 東京外語大学 | |||
| 一橋大学 | |||
| 名古屋大学 | 1 | 3 | |
| 京都大学 | 1 | ||
| 大阪大学 | 4(2) | 8(5) | 5 |
| 九州大学 | 25(23) | 16(12) | 20(17) |
| 国公立医学科 | 3(2) | 4(1) | 6(3) |
甲南高校の合格ライン
鹿児島県立甲南高校の合格ラインは80％以上です。余裕を持って85%（90点満点なので77点以上）は取得したいところです。これは県内トップの鶴丸高校とほぼ同じ水準にあります。毎年の入試では、模試の合格予想ラインがどちらの学校も大きく変わらないことが多く、甲南を第一志望とする生徒の学力も決して低いわけではありません。
しかし、進学実績を見ると、東大・京大・医学部などの難関大学への合格者数では、鶴丸高校に差をつけられています。このギャップはどこから生じているのでしょうか？
進学実績の差はどこから生まれるのか？鶴丸との比較
一つの要因として考えられるのが、生徒の学習意識と勉強習慣の違いです。鶴丸高校を目指す生徒の多くは、高校入試の段階から「大学受験を見据えた学習」を意識しており、公立高校入試レベルの問題を解けるだけで満足せず、90%以上の得点を目指して徹底的に学習する人の割合が高いと思われます。さらに、数学や英語などの高校範囲の先取り学習を行い、入学後の学習にスムーズに適応できるよう準備している生徒も多いのではないでしょうか。
一方で、甲南高校を目指す生徒の中には、模試で合格ラインに達した段階で安心し、さらなる高得点を目指す努力を怠るケースがあるかもしれません。高校受験がゴールになってしまい、高校入学後の学習に対する準備が不足していると、入学後に勉強のペースについていけなくなる可能性があります。
また、学校の学習環境の違いも影響している可能性があります。鶴丸高校は、東大・京大・医学部を志望する生徒が多く、お互いに競い合う環境が自然に生まれます。このような競争意識の高い環境に身を置くことで、難関大学合格に向けた学習が促進されるのです。対して、甲南高校も進学校ではありますが、難関大学を目指す生徒の割合が相対的に少ないため、クラス全体の学習レベルにばらつきが生じやすいかもしれません。
結局のところ、高校受験の時点でどれだけ大学受験を見据えて学習できているか、また高校入学後にどれだけ計画的に勉強を継続できるかが、進学実績の差につながっているのではないでしょうか。では、甲南高校を目指す中学生は、どのような準備をすればよいのか？
高校入学後につまずかないために｜中学生のうちにできる準備
甲南高校を目指す中学生にとって、高校入学後の勉強についていけるかどうかは大きな不安要素の一つです。高校の授業は中学と比べて進度が速く、内容も格段に難しくなります。ここでつまずかないためには、中学生のうちから計画的に準備を進めることが重要です。
まず、公立高校入試レベルの模試で85%以上をコンスタントに取ることが大前提です。ただし、甲南高校を目指すわけないのなら70％以上でもOK。特に英語・数学・国語の基礎をしっかり固めておかないと、高校の学習についていくのが難しくなります。例えば、英語では文法の基礎や長文読解の練習をしておくと、高校英語の理解がスムーズになります。数学では、関数、因数分解をしっかりと身につけることが、高校数学の土台となります。
次に、高校内容の先取り学習をしておくのも効果的です。特に数学は、高校入学前に「数Ⅰの式と計算」「二次関数」などを予習しておくと、入学後の授業を余裕をもって理解できます。英語も、高校の単語帳（例えば『ターゲット1400』など）を使って語彙を増やしておくと、読解力が向上します。
また、高校レベルの勉強量に慣れておくことも大切です。中学までは、試験前だけ集中して勉強するスタイルでもある程度通用しますが、高校では毎日の積み重ねが必要になります。例えば、模試で90%以上の得点を目指すつもりで問題演習を繰り返す習慣をつけると、高校での学習負荷にも対応しやすくなります。
最後に、自主的に学ぶ姿勢を身につけることも重要です。高校では、先生が一から十まで教えてくれるわけではありません。自分で疑問を解決し、予習・復習を計画的に進める力を養っておくことで、入学後の学習がスムーズになります。
甲南高校を目指す中学生は、高校合格をゴールとせず、その先の大学受験を見据えた学習習慣を身につけておくことが、高校生活を成功させるカギとなります。
個別指導で甲南高校合格を目指す
早めの対策が合格への近道
甲南高校に合格するためには、早めの対策が不可欠です。特に数学や理科の得点率を安定して90%以上にするためには、基礎力をしっかり固めた上で、応用問題や過去問演習を重ねる必要があります。効率的な学習計画を立て、復習を徹底しながら、一歩ずつ着実に実力を伸ばしていきましょう。
また、計画的な学習だけでなく、学習環境を整えることも大切です。自主学習に限界を感じた場合は、プロの指導を受けることで、短期間で大きく成績を伸ばすことが可能です。
体験授業・個別相談の案内
当塾では、甲南高校合格を目指す生徒のために、個別指導を実施しています。生徒一人ひとりの学習状況を分析し、最適な学習プランを提案することで、効率的な学習をサポートします。
体験授業（1コマ50分で3,000円）や個別相談も随時受け付けております。入試対策に不安がある方、学習方法に悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。一緒に甲南高校合格を目指しましょう！
