受験が終わった今こそ差がつく!受験で培った勉強習慣をキープせよ

目次

なぜ「受験後の今」が大切なのか?

受験が終わった直後は、達成感や解放感から勉強の手を緩めがちです。しかし、本当に差がつくのは「受験後の今」。せっかく身につけた勉強習慣をここで手放してしまうのは非常にもったいないことです。次の目標に向け、今の姿勢こそが重要です。

受験で得た“勉強のノリ”を維持せよ

受験勉強を通して身についた「勉強のノリ」、つまり“机に向かう習慣”や“集中して問題に取り組む姿勢”は、何よりも貴重な財産です。

この感覚は一度手放してしまうと、取り戻すのがとても大変です。たとえば、毎日2時間の学習が当たり前だった受験期と比べて、何も意識せずに生活していると、気づけば勉強時間がゼロになってしまうことも少なくありません。

特に中学受験や高校受験を経験した人は、年齢に対して非常に高い学習意識と集中力を身につけています。これは周囲の同級生と比べても大きなアドバンテージです。この状態をキープできれば、次の高校受験・大学受験でも有利に進めることができます。

反対に、受験後に「もう頑張らなくていい」と油断してしまうと、一気に勉強習慣が崩れます。そして、次の受験が迫ったときに「勉強のリズムを戻すのがつらい」「やる気が出ない」といった悩みに直面することになります。

大切なのは、“あのときの頑張り”を「一過性のもの」にしないこと。受験を通じて手に入れた勉強のリズムやモチベーションを、日々の学習や定期テスト対策にうまくつなげていきましょう。

「解放感」で勉強を止めるのはもったいない理由

受験が終わると、「ようやく自由だ!」という気持ちになるのは当然です。頑張った自分へのごほうびとして、少しのんびりする時間も必要でしょう。しかし、その“解放感”に身をゆだねて、勉強を完全にやめてしまうのは非常にもったいないことです。

なぜなら、受験期に身につけた勉強習慣は、放っておくと少しずつ薄れていくからです。。受験が終わったからといって、完全に勉強から離れてしまうと、いざ次のテストや模試に向けて再スタートしようとしたときに「やる気が出ない、集中できない…」という壁にぶつかることになります。

このように、勉強をしていない期間が長くなると、勉強すること自体が“面倒”になってしまいます。一度止まった学習習慣を再び作るのは、思っている以上に大変です。

せっかく頑張って得た「勉強するのが当たり前」という感覚を、自ら手放してしまうのは本当にもったいない。ほんの少しでもいいので、毎日机に向かい続けることで、自分の力を着実に伸ばし続けることができます。勉強を“完全に止めない”ことが、将来の自分を助ける一番の近道です。

「頑張って志望校に合格した意味」を思い出そう

中学受験や高校受験を頑張って、志望校に合格できたときの達成感は、何にも代えがたいものだったはずです。しかし、合格した今、「なぜこの学校に入りたかったのか」という原点を忘れてしまっていませんか?

単に「制服がかっこいいから」、「有名だから」ではなく、その先にある高校受験や大学受験、将来の夢を見据えて進学先を選んだ人も多いはずです。

「この学校に入れば、レベルの高い授業が受けられる」「将来の選択肢が広がる」「難関大学への進学実績がある」——そんな理由で今の学校を目指したなら、そこで手を抜いてしまうのは本末転倒です。合格はゴールではなく、むしろスタートライン。せっかく手に入れた環境を活かせるかどうかは、自分次第です。

特に、勉強に本気で取り組んできた人ほど、この先の道でもっと大きく成長できる可能性を持っています。だからこそ、今の学校に合格できた自分を誇りに思いながら、「この先、自分はどこを目指すのか?」という問いを、改めて自分に投げかけてみてください。

志望校に合格したその意味を忘れなければ、自然と「今、何をすべきか」が見えてくるはずです。気を緩めず、次の目標へ向けて一歩ずつ進んでいきましょう。

部活動と勉強、どう両立するか?

部活動と勉強、どちらも大切にしたいと思うのは自然なことです。しかし、時間とエネルギーには限りがあります。本気で目指す目標があるなら、優先順位を考えることが必要です。ただ何となく部活に参加しているだけなら、貴重な時間を無駄にしているかもしれません。勉強との両立のために、自分にとって本当に大切なものを見極めてみましょう。

本当にその部活動は“今の自分”に必要か?

部活動は仲間との絆を深めたり、体力や精神力を鍛えたりする大切な活動です。しかし、今のあなたにとって本当にその部活動が必要なのか、一度立ち止まって考えてみてください。

明確な目標があり、日々努力しているなら部活動は充実した時間になるでしょう。しかし、ただ何となく続けているだけなら、それは貴重な時間を消費している可能性があります。将来の目標や進学を見据えたとき、今の活動がどれほど自分の糧になるのかを見極めることが大切です。

全国大会を目指すなら部活に全力を

部活動で全国大会を目指すという明確な目標があるなら、迷わず全力で取り組むべきです。高い目標に向かって努力する経験は、勉強とは違った形で自分を大きく成長させてくれます。練習の厳しさやチームでの葛藤、勝敗のプレッシャーを乗り越えた経験は、将来どんな道に進んでも必ず役に立つはずです。

また、本気で部活動に取り組むことで得られる達成感や自己肯定感は、勉強におけるモチベーションにもつながります。大切なのは「中途半端にやらない」こと。やるからには本気で、時間の使い方や勉強との両立もしっかり考えながら、部活動に全力を注ぎましょう。

「何となく部活」なら、勉強にシフトすべき理由

もしあなたが「なんとなく周りがやっているから」「友達がいるから」といった理由で部活動を続けているなら、一度立ち止まって考えてみてください。その時間、本当に自分の将来のためになっているでしょうか?

目的もなくただ時間を費やすだけの部活動なら、その分を勉強に使うことで得られる成果の方が、はるかに大きいかもしれません。

特に中学受験や高校受験を頑張って、志望校に入学した人にこそ伝えたいのは、「なぜその学校を目指したのか」をもう一度思い出してほしいということ。将来の大学受験を見据えて進学したなら、今こそその努力を継続すべきときです。

もちろん、部活動を完全にやめる必要はありません。時間や頻度を調整しながら、勉強を軸にした生活へとシフトすることも選択肢の一つです。大切なのは、自分の目標に合った時間の使い方をすることなのです。

部活動も行事も大切、でも時間は有限

部活動や学校行事は、学校生活を豊かにしてくれる大切な要素です。仲間との絆を深めたり、思い出を作ったりする機会は、学生時代ならではの貴重な経験になります。しかし、どれだけ有意義な活動であっても、1日は24時間しかありません。時間は有限であり、すべてを全力でこなすのは難しいのが現実です。

だからこそ、自分にとって「何を優先すべきか」を考えることが大切です。行事や部活を楽しみつつも、勉強の手を抜かないためには、計画的な時間管理とメリハリのある生活が必要になります。

「この日は行事に全力」「この時間は勉強に集中」といった切り替えを意識することで、限られた時間の中でも充実した日々を送ることができるでしょう。やみくもに活動をこなすのではなく、自分の目標と向き合いながら、時間を大切に使っていきましょう。

定期テスト・模試対策は日頃の積み重ねから

定期テストや模試で良い成績を取るには、テスト前だけの詰め込み勉強では限界があります。特に上位校や大学受験を目指すなら、テスト範囲の理解だけでなく、応用力や思考力も求められます。

これらは一夜漬けで身につくものではありません。だからこそ、日々の授業や宿題を大切にし、「いつテストが来ても対応できる」状態を作ることが重要です。日頃の積み重ねが、自信となって結果につながるのです。今の努力が、未来の自分を支えます。

テスト2週間前からじゃ遅い?

多くの学校では、定期テストの約2週間前に試験範囲が発表されます。そのタイミングから勉強を始める生徒も多いでしょう。しかし、それでは「平均点は取れる」レベルにとどまってしまいます。

特に鶴丸高校や甲南高校などの公立トップ校、さらには大学受験を視野に入れている場合、2週間前からの付け焼き刃では到底太刀打ちできません。なぜなら、2週間という短期間で理解・暗記・演習を一気にこなすのは現実的に難しく、定着しづらいからです。

また、定期テストは入試のためのマイルストーンになります。定期テスト2週間前だけ勉強して、あとはほぼ勉強しないのは非常にもったいないです。模試や入試では、テスト範囲のような明確な区切りはなく、総合的な理解と応用力が求められます。つまり、広範囲の学習内容を長期間覚えておく(試験で問われたときに答えられる状態にしておく)必要があります。

これに対応するには、日々の学習でを地道にコツコツ復習する必要があります。「その時その時の定期テストで高得点を取るだけ」なら、上記のような最低限の学習でもいいでしょう。

しかし、本当に力をつけたいなら、テスト2週間前からの対策では遅いです。毎日の学習こそが、定期テストや模試の最大の対策であると意識を変えていきましょう。

公立中・公立高の上位層を目指す人が意識すべきこと

公立中学や公立高校に通っていて、さらにその中で上位層を目指したいと考えているなら、意識すべきは「周囲と同じ勉強では差がつかない」ということです。周りの多くがテスト前に詰め込んでいるのなら、あなたは日々の予習・復習を当たり前にこなすことで、一歩先を行く学習習慣を身につけましょう。

特に鶴丸高校や甲南高校のような進学校を目指すなら、中学の段階から「定期テストのための勉強」ではなく、「入試や模試を意識した勉強」が必要です。基礎問題だけでもいいので、入試で問われる全範囲をなるべく早い時期から、参考書や問題集などで自学自習を強化することが求められます。

また、トップ層は常に“受け身の学習”ではなく、“自ら考えて学ぶ姿勢”を持っています。先生に言われたからやるのではなく、自分で計画を立てて、自分のペースで進められるようになることが大切です。公立校でも上位を目指す人は、日々の意識と行動で確実に差をつけていきましょう。

中高一貫校生との大学受験での“差”とは?

大学受験において、中高一貫校の生徒と公立中・高出身の生徒の間には、しばしば大きな“差”があります。その理由は、学習能力の違いというよりも「学習のスタートライン」と「学びのペース」にあります。

中高一貫校では、中学の段階から高校内容を先取りし、6年間を一貫したカリキュラムで計画的に進める学校が多くあります。たとえば、高1で高校範囲をほぼ終わらせ、高2からは入試演習に入るという学校も珍しくありません。つまり、中高一貫生は高3の1年間をフルに受験対策に使えるのです。

一方、公立高校では通常、高校3年間で教科書の内容を終えるカリキュラムが組まれているため、受験勉強に本格的に取りかかれるのは高3の夏以降になりがちです。この時点で、既に中高一貫生は受験モードに入っており、差が開いてしまいます。

この“差”を埋めるには、公立中・高生こそ「日常の勉強の質」と「早期の受験意識」がカギになります。学校のペースに合わせるだけでなく、自分で先取り学習をしたり、模試や過去問に早めに取り組んだりすることで、十分に対抗することが可能です。大切なのは、気づいた「今」から準備を始めることです。

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