数学のルールは守れ!中1でミスをなくす計算の基本ルールと勉強法
「なんで間違えたんだろう?」
数学の問題を解いていて、式は合っているのに答えが違う…そんな経験はありませんか?
実はその原因、「計算ルールをちゃんと覚えていない」ことがほとんどです。数学は、ルールに従って正しく計算する教科です。自分流でなんとなくやってしまうと、ミスのもとになります。
今回は、中学1年生が数学の基礎を身につけるうえで絶対に覚えておくべきルールと、正しい勉強の仕方についてわかりやすく解説します。
「計算は苦手…」という人も、ぜひ最後まで読んでみてください!
数学の成績アップのカギは「ルールを覚えること」
数学が得意な人と苦手な人の差は、計算の「正確さ」と「スピード」にあります。そして、それを決めるのが「ルールをちゃんと覚えているかどうか」です。
数学には、たくさんの計算の決まりがあります。たとえば「割り算は掛け算に直して計算する」「マイナス×マイナスはプラスになる」など。これらは“考えなくても手が動く”くらい覚えておくことが大切です。
「自分のやり方」でなんとなく計算してしまうと、正解にはたどりつけません。正しいルールを覚えて、その通りにやる。それが数学の基本です。
式を作れても計算できなければ意味がない
文章問題で「どんな式を作ればいいか」がわかるのは、とても大事な力です。でも、式を作っただけでは点数はもらえません。計算して正しい答えを出してはじめて、点がもらえるのです。
つまり、「式を立てる力」と「正しく計算する力」は両方必要。どちらかだけでは点数は取れません。特に中1のうちは、式が合っていても答えが間違っていたら、点数はゼロになることがほとんどです。
中1では「部分点」はほとんどもらえない
高校入試や大学入試では、途中まで正しく考えていれば「部分点」がもらえることがあります。でも、中学1年生のテストでは、そのような部分点はほとんどありません。
たとえば、式が正しくても、計算ミスで答えが間違っていれば「0点」になる可能性が高いです。だからこそ、「正しい計算ルールをしっかり覚えて、確実に正解する」ことがとても大事です。
計算式は「かたまり」でとらえるクセをつけよう
数学の式を正しく計算するには、式の中にある「かたまり」を意識することがとても大切です。計算式には、「ここまでがひとまとまり」というポイントがあります。それを意識しておかないと、どこから手をつければいいか迷ってしまい、ミスの原因になります。
「+(-) 数字(文字) ×(÷) 数字(文字)」が1つのブロック
たとえば、次のような式を見てみましょう。
+3×a や -2×b のような部分は、「符号・数字・文字」で1つのセット(ブロック)です。このブロックをひとまとまりで考えることで、式の中で何がどのようにつながっているのかがわかりやすくなります。
この意識があると、整理しやすくなり、文字式の問題でも「どれとどれを計算すればいいか」がすぐにわかるようになります。
かたまり意識で式のミスが減る理由
計算ミスの多くは、「どこからどう計算するか」があいまいなまま、式をながめてなんとなく進めてしまうことで起こります。
でも、「ここからここまでが1セット」と決めてしまえば、手をつける順番ややり方がはっきりして、ミスがぐっと減ります。
たとえば、
a+2×3
この式を見て、すぐに「かけ算を先にする」と判断できれば、
a+6
とスムーズに進められます。でも、「なんとなく足し算からやってしまう」人は、間違えて (a+2)×3=3a+6 などにしてしまうかもしれません。
ルール通りに「先にやるべきかたまりを見つける」練習をくり返すことで、どんな式でも落ち着いて対応できるようになります。
「自分ルール」で計算すると確実に失敗する
数学が苦手な人ほど、「なんとなくこうかな?」という自分の思い込みで計算してしまうことがよくあります。しかし、数学はルールに従って正確に計算する科目です。
「なんとなく」や「たぶんこうだろう」は通用しません。
a×2=a/2? それ、完全に間違い!
たとえば、こんな間違いを見たことはありませんか?
a × 2 = a / 2
これは完全に間違いです。正しくは、
a × 2 = 2a
です。掛け算なのに、いつのまにか割り算になってしまっています。これは「割り算は掛け算に直して逆数を使う」というルールを勘違いして、掛け算でも逆数にしようとしてしまっているのです。
こうした間違いは、「ルールを正しく覚えていない」「あいまいな理解のまま式を作っている」ことが原因です。
決まり通りにやるからこそ正解できる
数学では、自分勝手なやり方をすると高確率でミスをします。そしてそのミスは、テストではすべて減点されてしまいます。
でも、逆に言えば――
決まりを覚えて、その通りにやるだけで正解にたどり着けるのです。
自分で考えることはもちろん大切ですが、「考える」と「勝手にやる」はまったく違います。まずは、基本のルールをしっかり覚え、その上で考える力を育てていくのが正しい勉強のしかたです。
計算練習は「ルールを覚えるため」にある
「この計算、めんどくさいな…」と思いながら問題集を解いていませんか?
でも、その計算練習こそが、数学の土台をつくる最も大切な時間です。
問題集の中に、たくさんの計算問題があるのは、ルールを自然と身につけさせるためです。ただの作業ではありません。丁寧に取り組むことで、頭の中に正しい計算の型ができあがっていきます。
問題集の計算地獄には理由がある
中1の計算問題は、たしかに同じような問題のくり返しが多いです。ですが、それにはちゃんとした理由があります。
数学では、基本のルールを反復して覚えることが最も効率的な学習法だからです。スポーツや楽器の練習と同じで、最初は地道で退屈に感じるかもしれません。でも、くり返すことで「自然にできる」ようになります。
最初にしっかりルールを覚え、ていねいに練習しておけば、あとがぐんと楽になります。逆に、ここを適当にやってしまうと、あとで応用問題が解けずにつまずくことになります。
めんどくさい=伸びしろ!繰り返しが最強の武器
ルールを覚える作業は、たしかにめんどくさいものです。でも、「めんどくさい」と感じるということは、まだ自分の中に定着していないということ。そこにこそ、成長のチャンス=伸びしろがあります。
めんどくさいところをスルーせず、正面から取り組む。それができた人だけが、本当に数学がわかるようになります。
反復練習は最強の勉強法です。「もう完璧!」と思えるまで何度も同じ問題に向き合ってみましょう。
まとめ|ルールを守ることで数学は味方になる!
数学は、「ルールを覚えて、それを正しく使う力」を試す教科です。計算のきまりをあいまいにしたまま進もうとすると、どこかで必ずつまずいてしまいます。でも、ルールをしっかり覚えたうえで問題に向き合えば、数学はどんどん解けるようになります。そして、「わかる!」「できる!」という体験を重ねることで、数学は苦手から得意に変わっていきます。
勉強において失敗は悪いことではありません。むしろ、「なぜ間違えたのか」をふり返ることで、次は同じミスをしないように成長できます。
ただし、そもそも覚えておくべきルールを覚えていない状態での失敗は、遠回りするだけで、なかなか前には進めません。だからこそ、最初のうちは「丁寧に、正しいルールで」解くことを大切にしましょう。
「勝手に自分流でやらない」ことが、数学で得点するいちばんの近道です。
数学ができるようになるために特別な才能はいりません。必要なのは、正しいルールをしっかり覚えて、ていねいにくり返すこと。
最初はめんどうに感じるかもしれませんが、ここをしっかり乗り越えた人が、あとでスラスラ解けるようになります。あなたも、今日から「ルールを守る練習」を始めてみましょう!数学はきっと、あなたの味方になってくれるはずです。