家庭教師をつけても成績が上がらない理由|親が復習を管理しないと伸びません

家庭教師をつければ、子どもの成績は自然に上がる。そう考えている方もいるかもしれません。

しかし、自然には上がりません。授業で「わかった」と感じても、翌日には解き方を忘れていることはよくあります。特に算数や理科では、授業を受けただけで身につくことはほとんどありません。

成績を上げる子は必ず復習をします。しかも、子ども任せではなく保護者がある程度管理しています。今回は、なぜ家庭教師や塾だけでは伸びないのか、そして親がどのように復習を管理すべきかをお伝えします。

目次

授業を受けるだけでは学力は身につかない

家庭教師でも塾でも、授業はあくまで「理解のきっかけ」です。

授業中に解き方がわかっても、それは先生の誘導や解説があってこそ理解できている場合が多いです。
その場で「わかった」と感じても、自分ひとりで再現できなければ身についていません。

特に算数では、

  • 問題文のどこに注目したか
  • どんな作図をしたか
  • どの公式を使ったか
  • どの順番で計算したか

ここまで自力で再現できて初めて「できる」と言えます。


算数の復習は必ずノートに書いて再現する

算数の復習の基本は、ノートに最初から最後まで書ききることです。

問題を読んで、

「この解き方だな」
「この補助線だな」

と思えたとしても、そこで復習を終えてはいけません。

本当に大事なのは最後まで自力で答案を完成させられるかどうかです。

途中で手が止まるなら、まだ解法は定着していません。

たしかに、明らかに簡単で確実にできる問題まで毎回書く必要はありません。ただし、最初の復習では必ず書くべきです。書かないと本当に身についているか判断できないからです。


書けない問題は3回、その後は間隔を空けて復習する

その場で書けなかった問題は、最低でも1回は書き写します。

おすすめの復習タイミングは次の通りです。

  • その日:1~3回
  • 翌日(1~3回)
  • 2日後(1~3回)
  • 3日後(1~3回)
  • 1週間後(1~3回)

このように間隔を空けながら復習すると、記憶が定着しやすくなります(科学的な根拠はない。とにかく復習回数が大事。1週間で3回は復習すべき)。

集団塾に通っている場合、週例テストなどを受けるはずです。範囲も相当狭い。とにかく、その週はテストのためにがんばって勉強する。何が何でも点を取る。

「受験日当日に間に合えばいい」なんてもってのほかです。そんな考えではいつまでも学習内容が身に付きません。

最初は理解できなくても、繰り返すうちに少しずつ見えてきます。はじめのうちは、3回書いてもできなかったものが、1回でできるようになる。学習内容が身についてきた証拠です。

それでも理解できない問題は、一度しばらく寝かせても大丈夫です。意外と時間を置いてから解くと、急に理解できることがあります。


子どもが復習しないなら親が管理するしかない

子どもが自分で復習できるなら理想です。

しかし現実には、多くの子が新しい問題ばかりやりたがります(または復習も含めて全くやらない)。新しい問題は新鮮で楽しいからです。

でも、授業でやった問題すら再現できない状態で新しい問題に進んでも、ほとんど意味がありません。

どうせ解けません。そして、何も身につかないまま「今日も勉強した」という満足感と疲労感だけが残ります。

だからこそ、保護者が管理する必要があります。

授業で使ったルーズリーフやノートを見ながら、

  • 問題文のどこに注目するか
  • どんな図を書くか
  • どの公式を使うか
  • 計算過程を丁寧に書けるか

これを横で確認するだけです。


復習は面白くない。でも伸びる子はそこから逃げない

復習が面白くないのは当たり前です。できない自分を直視することになるからです。

だから、多くの子は復習から逃げて新しい問題に手を出します。そして、それも中途半端になり結局何も身につきません。

しかし、伸びる子は違います。同じ問題を、できるようになるまで繰り返します。

これは勉強だけではありません。

  • スポーツ
  • ピアノなどの楽器
  • 習字
  • 英会話

何でも同じです。

できない部分を反復するから上達します。

勉強だけ「理解が大事」「覚えるだけでは意味がない」と言って復習を避けても、成績は伸びません。


家庭教師だけで成績を上げるには限界があります

正直にお伝えすると、家庭教師だけでお子さまの学習を完璧に管理するのは難しいです。

理想は、教室を設けて、毎日復習状況まで徹底的に管理することです(週5日通塾、1日2時間以上)。

どの問題を何回復習したか、どこで手が止まったか、翌日に再現できたかまで見られれば、成績はもっと伸ばしやすくなります。

しかし、現在は家庭教師という形で複数のご家庭を回っているため、授業時間以外までこちらが張り付いて管理することは物理的にできません。

だからこそ、成績を上げるためには、ご家庭での復習管理、とくに保護者の関わりが不可欠です。

授業でやった問題とルーズリーフやノートを見ながら、

  • どこに注目するのか
  • どんな図を書くのか
  • どの公式を使うのか
  • 最後まで自力で書けるか

これを横で確認していただくだけでも、定着率は大きく変わります。

家庭教師は「理解のきっかけ」を作れます。しかし、定着させる最後の一押しはご家庭でしかできません。

まとめ

家庭教師や塾は、あくまで学習のスタート地点です。

成績を上げるのは授業そのものではなく、授業後にどれだけ復習をできるか にかかっています。

子ども任せで復習しないなら、保護者が横についてでも再現させる。これが最短で成績を伸ばす方法です。

特に算数は、ノートに最後まで書けるかどうかで定着度がわかります。

復習は面白くありません。でも、そこから逃げない子だけが伸びます。

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