ラ・サール中志望でも小6からは募集しない理由|家庭教師で逆転できる子・できない子
「計算はできるんです」
「理解力はあると思います」
「でも、模試になると偏差値50に届かないので何とかしてほしいです」
鹿児島でラ・サール中などの難関中を目指すご家庭から、このような相談をいただくことがあります。
しかし、当塾(家庭教師)では、中学受験の小6生を基本的に募集していません。
理由はシンプルです。小6から入試まで10か月もない期間で、ラ・サールレベルまで一気に引き上げる方法を、私が知らないからです。
もちろん、絶対に不可能とは言いません。ただし、それができる子には明確な条件があります。
この記事では、なぜ当塾が小6募集をしていないのか、その理由を正直にお伝えします。
当塾(家庭教師)が中学受験の小6を募集していない理由
小6の春以降になると、入試まで残された時間は10か月を切ります。
この短期間で必要なのは、単なる授業ではありません。
- 4年・5年の総復習
- 弱点単元の穴埋め
- 6年内容の発展問題
- 模試の復習
- 過去問演習
これらを同時並行で進める必要があります。
しかし、家庭教師が週1〜2回入っただけで、これを根本から変えるのは簡単ではありません。
成績を上げるのは授業ではなく、家庭での復習量と定着度だからです。
ラ・サール志望で「理解力はあるのに成績が出ない」子の共通点
実際、相談に来られるご家庭の中には、全くできないわけではないお子さんも多いです。
- 計算は速い
- 説明すると理解できる
- その場では解ける
- 地頭は悪くない
それでも模試で偏差値50に届かない。
この場合、原因は能力不足ではありません。
「定着不足」です。
つまり、授業で分かったことを、自力で再現できるレベルまで復習できていないのです。
中学受験の算数・理科は、結局のところ解法パターンと基礎知識の自動化が勝負です。
ここができていないと、本番形式では点数になりません。
予習シリーズを解き散らかしても成績は伸びない
もっとも多いのが、予習シリーズの使い方の問題です。
例えば、
- 例題レベルがまだ不安定
- 基本問題でもミスが多い
- 解き方を見れば分かる
- しかし演習問題集にどんどん手をつける
- 間違えた問題を復習しない
この状態では、成績はほぼ伸びません。
例題レベルが完璧でないのに演習問題集へ進んでも、ただ問題を「解き散らかしている」だけです。
大切なのは量ではなく、同じ問題を自力でできるまで何度も復習することです。
ラ・サールを目指すなら、少なくとも5年生の予習シリーズは、例題レベルで7割以上を自力で再現できる状態が必要です。
小5のうちに完成させるべき基礎
小5のうちに最低限できていてほしいのは、次の3つです。
1. 計算を完璧にする
- 分数
- 小数
- 四則計算
- 逆算
- 単位変換
ここで止まるようでは、受験以前の問題です。
2. 予習シリーズ5年の例題を7割以上自力で解ける
ラ・サール志望なら、これが最低ラインです。
模試で偏差値50に届いていない場合、多くはこの基礎レベルが不足しています。
3. 復習習慣を作る
- 翌日に解き直す
- 3日後に再確認
- 1週間後に再演習
この反復がないと、知識はすぐ抜けます。最低限の目安です。とにかく自力で解けるまで復習すべき。
小6で一気に挽回するのが難しい理由
6年生の算数は、新単元をどんどん増やすというより、4年・5年の総復習がメインで、そこに発展内容が加わる形です。
つまり本来、5年生の間に時間をかけて身につけるべきだった内容を、6年生で完成させなければなりません。
しかし私はここに大きな疑問を持っています。
5年生のときに時間があったはずなのに、例題レベルを自力で解けるまで復習できなかった子が、6年生になって急に同じ問題を何度も反復できるようになるのか。
もちろん、本人が本気で変わるなら可能性はあります。ただ、現実にはそう簡単ではありません。
多くの場合、本人なりに「自分はこれまで頑張ってきた」という自負があります。
だからこそ、今さら他人から
- 同じ問題を3回やろう
- 例題まで戻ろう
- 演習問題集を止めよう
と言われても、素直に受け入れられないことが多いのです。
さらに、6年生になると理科の難易度が大きく上がります。
基礎知識を知っているだけでは足りません。
- 長文の条件整理
- グラフや表の読み取り
- 複数単元をまたぐ思考
- 知識を使った記述
このレベルになります。
つまり理科も、単なる暗記ではなく知識+読解力+処理力が必要です。
算数も理科も、その科目特有の基礎知識や解法パターンが定着していることが前提です。
そのうえで、問題文を正確に読む力が必要になります。
ここで意外と大きいのが、5年生までの国語です。
- 漢字
- ことばの知識
- 読解問題の丁寧な復習
- 記述のやり直し
これをサボっていると、6年生で算数・理科にも影響が出ます。
問題文を読み違える。
条件を落とす。
長文理科で必要な情報を拾えない。
こうして算数・理科まで崩れていきます。
だからこそ、国語は5年生のうちから本気で勉強すべき科目です。
当塾が本当に力になれるのは小4・小5からのご家庭です
当塾が本当に力になれるのは、小4・小5からしっかり積み上げたいご家庭です。
- 計算を完璧にする
- 単位変換を反復する
- 例題を自力で再現する
- 国語の読解復習を習慣化する
- 同じ問題を何度もやる
この土台があれば、小6で大きく伸びます。
逆に、この土台なしで小6から逆転を狙うのは、かなり厳しいです。
ラ・サール中を本気で目指すなら、勝負は小5で決まっています。
