『古典文法トレーニング』の使い方

目次

本書を使う前にやっておきたいこと

使い方

接続・活用を覚える

まず、用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用を覚えます。本当なら『古典文法トレーニング』を学習する前にやっておきたいところですが、あやふやな人は今ここで覚えましょう。

「用言の活用」は助動詞の学習をするときに必要になります。用言は動詞・形容詞・形容動詞のたった3種類しかありません。活用形を覚えるくらいなら時間はかかりません。しっかり頭に入れてから助動詞の学習に進みましょう。

用言を覚えた次は、助動詞の接続・活用を覚えます。こちらも、本来は 『古典文法トレーニング 』を学習する前にやっておきたいところです。しかし、ある程度覚えているなら本書を使って、改めて知識を整理するといいでしょう。

古文で点を稼ぐためには、助動詞の知識は必須です。話の大まかな流れをつかむだけであれば、古文単語をしっているだけでいいかもしれません。しかし、入試では文章中の一部分の現代語訳を問われます。助動詞の知識がなければ正確な解答ができません。

また、助動詞の知識がしっかり定着していると、文章が滞りなくスラスラ読めます。入試は時間との勝負です。飛ばし読みをしないで読むスピードが上がると、その分設問に時間を割くことができます。

意味を覚える

活用・接続を覚えたら意味を覚えます。意味が3つ以上あるものは、はじめから全部覚えるのはきついので、まずは2つ覚えます。その後、残りの意味を覚えていけばいいです。

この意味を覚える作業は、活用・接続ほど完璧にしなくていいです。確認ドリルの例文を使って徐々に覚えていきます。

確認ドリルを解く

助動詞・助詞は意味だけ覚えようとしてもすぐ忘れてしまうので、確認ドリルの例文を使って覚えます。

たとえば助動詞「けり」の場合、①「伝聞の過去(~だった)」、②「詠嘆(~だなあ)」の2つあります。とりあえず意味だけ覚えようと努めますが、これだけだと記憶に残りにくいので確認ドリルの例を解いて自力で解けるように復習します。

練習問題を解く

本書を使う1番の目的は、この練習問題を解くことです。

文法を覚えるだけなら、文法を覚えるのに特化した問題集を解くのがいいです。本書の姉妹書である『古典文法基礎ドリル』などがあります。

古典文法を覚えたからといってすぐさま過去問を解くのはきついです。短文が連続しているものが長文と考えれば、「古典文法を習得して短文が読めるから長文も読めるはず」という考えは妥当です。

しかし、入試問題ともなると文章自体が難しくなります。そのすべてを現代語訳できる必要はなく、確実に訳せる部分から全体の文脈をつかみます。入試問題の演習を通して、そうした訓練をするのはできないこともないですが、しんどいと思います。他教科の勉強もしないといけないので、古文の勉強だけでエネルギーを消費するわけにはいきません。

『古典文法トレーニング』は、比較的やさしめの文章で、かつ学習テーマが決まっているので、古典文法の知識の整理をしながら、長文をよむことにも慣れていけます。

復習するときのポイント

線を引く・書き込む

復習記録をつける

ノートなどにまとめる

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