化学基礎問題精講

目次

『化学基礎問題精講』にとりくむ前の準備

本書は解説がくわしいので初心者からでも使用可能です。ただし、基礎知識を整理した参考書・問題集と併用します。

化学に限った話ではないですが、1冊の問題集・参考書だけでその科目を制覇するのは厳しいです。もちろん何冊もの問題集に手をつけてどれも中途半端になるのはダメですが、必要な教材はそろえるべきです。わからないところも、1冊だけを見てうんうん悩むことなくすぐに解決できます。

基礎知識を仕入れる

基礎知識を仕入れるための参考書・問題集を2シリーズ紹介します。

  1. 基礎からのジャンプアップノート 暗記ドリル
    (理論編と無機・有機編の2冊)
  2. 橋爪のゼロから劇的!にわかる
    (理論編と無機・有機編)


これらについては以下の記事を参照してください。

まずは化学用語に慣れろ『基礎からのジャンプアップノート(暗記ドリル)』

どの程度知識をしいれるかというと、化学用語、法則、考え方を知っている程度です。この段階では、初歩レベルの問題さえ自力で解けなくてもいいです。

基礎問題精講の内容をスムーズに理解できるための準備体操なので、これらの参考書・問題集を完璧にする必要はありません。

使い方は、「最初から最後までやりとおす」ことはしません。次ような手順になります。

  1. 『暗記ドリル』で学習する単元を決めて用語、法則、考え方を覚える
  2. 『基礎問題精講』で上記単元を解法暗記
  3. 以上の段階で、わからないところは『ゼロから劇的!』を読む。
    または最初に読んでおいてもいい。

『基礎問題精講』が難しい場合

構成

構成は次の通りです。

問題

問題は共通テストレベルの過去問で構成されています。問題文が長すぎるということがないので、何度も復習して基礎固めをするのに最適です。

精講

問題文のすぐ下に、精講という「問題を解くための知識の整理」があります。この解説がわかりやすいので、セミナーやリードでは内容が頭に入ってこない人でも、化学基礎問題精講ならすんなり入ってくると思います。

解説は初心者でも食らいついていけますが、当塾ではこれに取り組む前に『基礎からのステップアップノート』で知識を先に仕入れます。そのあと化学基礎問題精講に取り組んだほうが知識が深まります。

使い方

精講に基礎知識がまとめられているので、線を引いたり、ノートに軽くメモしたりします。
初学者なら1か月以内に同じ問題を5周以上すべきです。1週目に時間をかけすぎないように。1回の学習でその全てをモノにするのは無理です。だからノートをとるのも適当でいい。詰め込みすぎてもどうせ習得できません。

足りないことは後で書き足す。5回も復習すれば書き足していないことに気づきます。

復習の回数を増やすたびに習得度が上がります。ある問題を学習したら、1週間以内に2回は復習してください。自力で解くわけではありません。解答の流れを確認するだけでいいです。

よく理解できないところは解説の詳しい参考書で補います。もちろん、当塾での質問対応もあります。

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使用期間

初学者を想定した設定です。暗記ドリルと並行するなら4カ月。

全部で111題なので1週当たり7題のペースで学習。1日2~3題ずつを1週間で3回に分けるなど工夫します。

入門問題精講を間に挟むとしたら、『暗記ドリル』と『入門問題精講』に3カ月、『基礎問題精講』に2~4カ月、トータルで5~7カ月の使用期間です。

次にすべきもの

センター過去問・共通テスト予想問題

全分野を一通り学習した場合

化学基礎問題精講を身につければ共通テストで8割以上は取れます。

基礎問題精講をやり終えたあと、センター過去問3年分を自力で解いたら6割以上を取れるはずです。過去問の復習をするときは、基礎問題精講のどの問題と似ているかも確認します。そうすることで理解がより深まります。

そして5回以上復習します。センター8割未満の人は、まずは「直近3年分の過去問、または予想問題」と化学基礎問題精講の復習をします。

同じ問題を解くことに意味があります。思考回路ができて処理速度が上がります。そうすることで、初見の問題でも類似問題であることにすぐに気づけるようになります。

重要問題集

解法パターンを広げます。基礎問題精講とかぶっているところも多いので、はじめから重問で学習したほうが一見すると効率的に思えます。しかし、初学者にとって重問は解説があっさりしすぎです。

基礎が身についいてないと重問を使いこなすのは厳しいです。かけた時間の割にはあまり身につかないと思います。

なので、重問は上記の基礎固めを終えた後に使います。重問はA問題(標準レベル)とB問題(発展レベル)に分かれています。難関大を目指すならB問題まで取り組む必要があります。共通テストレベルの問題を出す大学なら、やらなくてもいいです。やるとしてもA問題だけでいいです。

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