システム英単語【英語のおすすめ参考書】

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ミニマルフレーズは覚えやすい

「ミニマルフレーズ」とは、日本語にすると「最小の言い回し」です。例えば「a common language」のようなもの。

「common(共通の)」の意味を覚えたい場合、「a common language(共通の言語)」とフレーズで覚えます。そのほうが単に「common」だけを覚えようとするよりも頭に残ります。よく企業や商品のコマーシャルで企業名、商品名の前にキャッチフレーズがつきますが、あれと同じです。

ミニマルフレーズだと頭の中で映像化ができるので、それも覚えやすさの助けになっているのではないでしょうか。「a common language」だと映像化は難しいですが、「train passengers(列車の乗客)」、「a primitive society(原始的な社会)」、「permanent teeth(永久歯)」などのフレーズだと頭に映像がパッと浮かびます。

primitive(原始的な)、permanent(永久の)というように単独で覚えとうとしても頭の中でパッとイメージできません。しかしミニマルフレーズだと意識しなくてもすぐに連想できます。

使い方

まずは2章までをくり返す

『システム英単語』は5章で構成されています(実際には章ではなくStage)。1,2章で全ページの半分を占めます。

この1,2章だけで標準レベルの入試問題に対応可能です。もちろん単語学習とは別に文法、構文の学習も必要ですが、長文を読んでいて知らない単語ばっかりという状態は卒業できます。

なので、まずは1,2章だけを覚えるまで何度もくりかえします。1か月以内に5周以上はしましょう。これはかなり控えめな設定です。勉強法の本などを見ると、さらに多くの復習を提唱しています。たしかに短期間で確実に定着させるにはそれくらいの回数は必要だと思います。

基本的にはノートに書き写さない

基本的にはノートに書き写しません。時間がかかりますし手が疲れます。他の科目も勉強しないといけないので単語学習で疲れている場合ではありません。覚えていない単語だらけのときは、ただひたすらくり返します。

読むのが苦手な場合はカタカナをふっておくのもありです。発音記号も載っていますが読めない人もいると思います。読めるようになったほうがいいと思いますが、この段階では基礎レベルの英単語を覚えることが先決です。発音記号が気になっても今は放ってましょう。

ノートに書き写したほうがよい場合

ある程度覚えた単語が増えてくると、たとえ印をつけていたとしてもページをめくって、その単語を確認するだけでも面倒になってきます。

そういう場合はノートに書き写したほうがいいかもしれません。1章分の覚えていない単語をノート数ページにまとめてしまいましょう。覚えていない単語のみに集中できるのでページをめくる煩わしさはなくなります。

ただしページをめくるのが苦にならない人は、わざわざノートにまとめる必要ありません。ノートにまとめるにしても、まとめないにしても重要なのは何度も復習して覚えることです。

ノートにまとめるというひと手間を加えたのは、ページをめくる煩わしさをなくして復習するときの抵抗感をなくすためです。ノートを開かなかったら書いた時間が無駄になります。覚えるまで使い倒します。

派生語は後回し。まずはミニマルフレーズに集中

『システム英単語』にはミニマルフレーズの他に派生語も載っていますが、それらは後回しにしてミニマルフレーズにだけ集中します。ミニマルフレーズが優先して覚えるべき単語だからです。

派生語も気になりますが、とにかくまずは全範囲をおさえます。派生語はそのあとでいいです。元の単語を知っていれば大体の意味はわかります。

たとえば語尾が「ly」なら副詞、「y」なら名詞などです。品詞の意味がわからないなら、派生語についてはなおさら後回しです。5文型、文法を学習する過程で品詞の意味を理解した上で取り組むほうが学習効率がいいです。

使用期間

1日のうち単語学習に費やす時間

1冊やり終えるまでに毎日取り組みます。1日のうちかける時間は10~30分です。それ以上かける必要はありません。

日によっては復習だけしかできないときもあると思いますが、それでOKです。学習を進めるにつれて復習しなければならないことが増えるからです。

復習すべきものがあるのに、先を急ごうと焦って復習しないほうが問題です。復習だけで30分以上かかりそうなら、新しく覚えることはいったんストップ。

さきほど「まずは1,2章だけに集中すべき」と述べましたが、確実に頭に定着させるために復習する時間を確保するためです。1日に費やす時間は限られています。それなら頻出の1,2章を完璧にするのにエネルギーの集中投下です。

「完璧に」と述べましたが、実際には80%覚えたら次に進みます。そしてある程度進んだら再度復習です。復習を全くやらないのも困りものですが、神経質になりすぎて学習が進まないのもダメです。どうせまた復習するんです。次に進みましょう!

1冊をやり終えるまで費やす期間

1冊を5周以上するのにかける期間は4カ月です。かなり余裕のある時間設定だと思います。

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