内容
高校数学の公式・定理と、その証明が載っています。とりあえず、これだけ知っていれば十分な量はあります。
※公式・定理として知っていれば十分という意味です。実際に入試問題が解けるようになるには、問題集で解法パターンを覚える必要があります
おすすめポイント
その単元に必要な知識を手早く確認できる
ある単元を新たに学習するとき、「その単元で学習するのに最低限必要な知識」をあらかじめ知っておくと学習がはかどります。
知識があることで学習の進み具合が明確になるからです。また、「この解法パターンには、この公式・定理を使えばいいんだな」と意識するので記憶に残りやすくなるからです。はじめて行く場所でも、前もって目印となる建物や公園を知っておくと、迷わずにたどり着くのと同じです。
また、『プレックス』を見たとき、「うろ覚えの、あるいは知らない公式・定理」があれば、それは問題集を学習しているときに見落としていた知識だ気づくことができます。
レイアウトが見やすい
プレックスはチャート式のような構成です。チャート式が「ページ上部に問題があり、そのすぐ下に解説」となっているように、プレックスは「ページ上部に公式・定理があり、そのすぐ下に証明」という構成になっています。
だから、チャート式形式の問題集(白、黄、青チャート、ニューアクションβ、FocusGold、1対1対応の演習など)を利用している人には見やすいレイアウトになっています。ちなみに当塾では、基礎固めの問題集として白チャート、応用問題集として1対1対応の演習を指定教材にしています。
また、ほどよく行間があるため、目を凝らす必要がないので疲れません。「無駄に疲れない」というのは、勉強するうえでとても大事です。
使い方
メイン問題集の補助として使う
まずは、メイン問題集で「ある単元」を学習する前に、公式・定理がどれくらい必要なのか確認します。ざっと眺める程度で十分。目次を見るだけでもいいです。「理解しよう」なんて思わないでください。
公式・定理だけを勉強しても定着しません。問題集で解法パターンを覚える過程で、公式・定理も理解できてきます。数学の学習のメインは「解法パターンを覚えること」です。その解法パターンを覚えやすくする手助けとして公式・定理集を利用します。
わからないところがあれば、そのつど確認
プレックスで公式・定理を確認したあと、メイン問題集で解法パターンを覚えます。しかし、はじめての学習のときは「わかったような、わからないような」状態だと思います。なので、メイン問題集を何度も復習します。
僕の経験上では、意味不明の問題でも5回目の復習をしたあたりから、だんだん理解できてきます。それでもわからないものは、プレックスで公式・定理を確認します。ここで公式・定理も理解できるようになり、さらにわからない問題も理解できます。
もちろん、公式・定理を1回確認しただけでは理解できるようになりません。プレックスとメイン問題集をともに何度も往復します。すると考え方にだんだん慣れてきます。
プレックスで理解できない公式・定理があるとき
それでも理解できない公式・定理があるときの対処法は次の2つです。
ひとまず、「放っておく」。まずは理解できるものから次々に覚えていきます。たしかに、わからないものがあるのは、モヤモヤします。しかし、ある程度時間をかけて復習したにもかかわらず、わからないわけです。これ以上時間をかけたからといって理解できるとは思えません。他の単元を学習することで、後から理解できるようになります。立ち止まらず先に進みましょう。
もう一つは、解説が詳細な参考書、あるいは苦手な人向けにかみ砕いた説明をしている参考書を使うことです。これらは、どうしても気になるときに補助的に使います。メインとして使うと学習がすすみません。
ルーズリーフにまとめる
メイン問題集で解法パターンを覚えることで、公式・定理も自然と覚えることになります。しかし、それだけではなかなか覚えられない公式・定理はルーズリーフにまとめます。ノートよりもルーズリーフがおすすめです。あとで書き足したり、必要なくなったら取り除くことができるからです。
はじめは、付箋を貼っておくだけでもいいと思いますが、そのうちページをめくるのが面倒になってきます。そうなったら、ルーズリーフにまとめましょう。復習が楽になります。