白チャートで数学の基礎固め

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目次

白チャートをすすめる理由

復習がしやすい

数学に限った話ではないですが、問題集(その中でも特に基礎固め用に使う)を選ぶ基準は復習しやすいかどうかです。

志望大学の入試問題が難問だからといって、基礎を固めをせずにレベルの高い問題集を使ってはいけません。学習がはかどらないし何度復習したところで身につきません。

白チャートは中学生レベルの学力があれば十分使いこなせます。導入部分の解説も問題集にしては充実しているのでこれだけで基礎を固めることも可能です。高校数学初心者にとっては、白チャートくらいのレベルのものが復習しやすいです。

基本的な解法パターンを網羅

例題だけをみると、ⅠAが約250題、ⅡBが約300題、Ⅲが約200題あります。

こう見ると、たくさんあるように見えますが案外そうでもないです。共通テストでコンスタントに8割以上を取るため、また難関大レベルの問題に取り組む前提として、これくらいは覚えないといけません。

なぜ黄や青ではないのか?

学校では、黄チャート、青チャート、ニューアクションβ、Focus Goldなどが配られると思います。

一通り学習してある程度の基礎がある人なら、これらを使いこなして基礎固めをすることも可能です。白チャートよりも到達点が高いので効率よく学習できます。

しかし大多数の人は使いこなせないのではないでしょうか?

はじめは僕も黄チャートが基礎固めに向ていると思っていました。白チャートは簡単すぎるかなと。けれど案外黄色に苦戦する人を何人か見て、中学生レベルから使うには厳しいと思います。

白チャートだと基本例題のものが、黄チャートだと導入部分で触れられているだけで問題として掲載されていないものがあります。また白チャートと似た問題でも少しむずかしい。

中学生レベルから共通テスト8割以上のレベルにもっていくには、黄や青チャートは背伸びしすぎている気がします。なので当塾では白チャートを最初に取り組む指定教材にしています。

使い方

例題のみやる

白チャートを使う目的は解法パターンを暗記することです。

前述しましたが、白チャートの例題はⅠA、ⅡBで550題以上、Ⅲもふくめると750題以上あります。まずはこれらを覚えないといけません。

EX、EXERCISES、定期試験対策もありますが基本的にはやりません。例題で1つでも多くの解法を習得することを優先します。

重要例題が難しいならひとまず放置

例題は、基本例題と重要例題があります。両方とも覚える必要がありますが、重要例題は難しめのものがあります(基本例題でも、たまに難しいものがります)。

3回ほどやってみて、このまま復習しても覚えられそうにない場合はひとまず放置します。学習し始めのころは理解できなくても、無理やり先に進むことで知識が増えるので、それまで見落としていたことに気づけるようになります。勇気をもってとばしましょう。

白チャートが難しいときは解説の詳しい参考書と併用

白チャートには問題を解く前に、導入部分に解説が用意されています。しかし教科書的な書き方のためとっつきづらく感じる人もいると思います。

そういうときには、初心者向けの解説のくわしい参考書を読むことをおすすめします。数学では、普段の生活では意識することのない概念が出てきます。これらの概念を理解するのは骨が折れます。

くわしい参考書は、これらを理解する手助けになります。手元に置いてあると、白チャートで理解できないところにぶつかったときに重宝します。

次のものがおすすめです。

  • 初めから始める数学シリーズ(マセマ)
  • これでわかる数学シリーズ(文英堂)

他にもあると思いますので、実際に書店で確認してみるといいです。色使い、レイアウトなど好みのものを選んでください。

ただし、くわしい参考書はあくまで補助です。白チャートをメインにして解法暗記を進めていきます。

使用期間

中学生レベルの学力からスタートという前提でいうと、使用期間はⅠAに3カ月、ⅡBに4カ月、Ⅲに3カ月、合計10カ月は最低でも必要だと思います(学校の進度を無視して進めた場合)。

勉強するのが数学だけならもっと少ない期間で終わるかもしれません。けれど他教科も勉強しないといけないことを考慮するとこれくらいはかかるでしょう。まだ時間はかかると見たほうがいいです。12~14カ月はかかるつもりでいましょう。

この10カ月でⅠA、ⅡBのみにしぼるなら共通テスト8割を狙えるかもしれませんが、他教科の学習もやらないといけないので、6~7割の得点といったところではないでしょうか。

難関大を目指すとなると、白チャートより上のレベルの問題集をやる必要があります。さらにあと半年以上の時間(できれば1年はほしい)を要します。そのため、白チャートの学習に2年費やすのは時間のかけすぎだと思います。1年半で終えるようにしましょう。

共通テスト9割以上も可能

先ほど、使用期間が短い場合は、共通テストで6~8割の得点と述べました。しかし、さらに時間をかけて復習して白チャートをほぼ完全に習得できるのであれば9割以上も可能です。

チャート式の中で一番簡単で、実際パラパラめくってみると瞬殺できそうなものが多いです。けれどもよく見るとなかなか骨のある問題もあります。こういうものも潰していけば確実にレベルが上がります。

白チャートの次にすべきもの

センター過去問・共通テスト予想問題

白チャートを終えたらセンター過去問・共通テスト予想問題に取り組みます。白チャートをやりこめば共通テスト9割も可能と述べましたが、白チャートを終えてすぐに9割取れるわけではありません。

過去問研究をする必要があります。腕試しに直近3回分をやってみてください。時間は気にしなくていいです。

過去問・予想問題を解いたら、あたりまえですが必ず復習します。その際、白チャートのどの例題と似ているかを確認するとよいでしょう。3回分をこうして復習すると試験の傾向が見えてきます。

どの問題と似ているか、入試の傾向が見えてくる目安は、センター過去問6割以上をコンスタントに取れることです(時間制限なし、直近3年分でいい)。

それぞれ6割以上取れたら基礎がある程度身についています。過去問を復習しつつ、白チャートも復習しブラッシュアップします。

6割未満なら問題形式に慣れていないことも原因だと思いますが、解法パターンが身についていない可能性があります。

なので過去問はいったん置いて白チャートを再度やり込む必要があります。その際は基本例題を中心に復習してください。重要例題でも共通テスト対策タイプは復習してください。その後、過去問・予想問題(前回やったもの)をやると解けるものがあるはずです。

基礎がガタガタの状態で過去問にどれだけ取り組んでも、時間に見合った効果は得られません。最低限の解法パターンを仕入れましょう。

難関大を目指すなら

難関大を目指す場合は、白チャートだけでは足りないので『1対1対応の演習』でさらに解法暗記します。

白チャートを一通り学習し、センター過去問で7割以上取れるなら問題なく使えます。6割レベルの人は少し厳しいかもしれませんが、まあ大丈夫でしょう。

わからない問題はいったん放置して覚えられそうなものから解法暗記。白チャートのどの問題と対応するのか確認すると理解がより深まります。

ここでワンランクレベルが上がります。センター、共通テスト、それらと同レベルの問題を出す大学の過去問がやさしく見えてきます。

そして各大学の過去問へとすすみます。

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